ようちえん日記

園長の独り言(令和5年10月)

2023.10.01
夏が去(ゆ)く。秋の気配を朝夕の風の涼しさに乗せ、たんぼの畦(あぜ)道を季節が通り抜けて行く。
 昨年切った楠(くす)の木が爆発する如くに、若葉を繁らせている。重なる濃さが園庭、西一角より雄叫(おたけ)ぶが如くに勢を見せている。園庭では運動会の練習で児等が吹き出る汗を左右に飛ばす。その走る姿に呼応するが如くに青葉が手を振っている。秋の興宴(きょうえん)である。
 又、食欲の秋でもある。食べて子は寝る。明日のエネルギーを造(つく)ってヤル‼ と言わん許りに寝る。個性も自立も一緒くたんに夜が造る、朝が鎮(しづ)まった子等を起こす。“おはよう‼”では無い、“ごはん‼だ”と子供の眼が母に訴える。自分の朝を鎮めて子等は家を出る。虎岳の一日が始まる。

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