ようちえん日記

園長の独り言(令和4年12月)

2022.12.01
令和4(2022)年12月
朝晩、既に肌寒い。“何でも来い‼” と園庭では、子等の熱気が霜月の寒を蹴っ飛ばしている。朝の園庭は、その意味、穏やかじゃ無い。
 庭内に入ると2~3の子達が“よう来たネ‼”と言わんばかりに私を迎え、“ハイタッチを‼”と手を上げ乍ら近寄って来る。小さな手から“パン”と小さな弾(はじ)ける破裂音が出る。その日の子供の元気や性格の幾分かを感じさせる、至福の一瞬でもある。音の強弱やあとの残した顔の表情に微妙な反応を見せる。園児と私の、世間が知らぬ、2人だけの合言葉である。
 園児は言う 手の上げ下げも私主導、出した音の“制邪(せいじゃ)の剣で世の乱れた気を縦に整(ととの)え、達成感も征服感も私主導で大地に並べた‼“ と言わんばかりの顔である。
私も私主導で言うた。
“我が虎岳の若人(わこうど)よ、荒野を翔(か)けろい‼”…と心の中で。
園児の顔が紅(あか)く燃えている今日この頃である。

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